2015年 07月 06日
カラダとココロの潤い『ジュンサイ』 |
ジュンサイ(蓴菜、Brasenia schreberi)
スイレンに近い、ハゴロモモ科に属する多年生の水生植物です。
ゼリー状の粘質物に覆われている若い芽と茎、花のつぼみを食用にします。
あて字で「純菜」や「順才」が使われる事があるようです。
日本では古から・・・
古事記や万葉集の中で「蓴:ヌナワ」と呼ばれ、食べられてきました。
「ヌナワ」は、茎や葉が粘質物に包まれていることから「滑菜葉」、
池沼に生えている長い葉柄の様子が縄のように見えるので、
ヌルヌルした縄「滑縄」の意味だと言われています。
未の刻(午後2時ごろ)に花を開くから、別名「ひつじ草」とも呼ばれました。
ヌルヌルは食物繊維とムチン
ムチンは糖類とタンパク質の複合体で、
消化器官や呼吸器官の表面のヌルヌルした粘液の主要成分です。
なのでムチンは
粘膜を潤し、強化する作用があり、胃粘膜を強化、胃壁を保護し、
胃潰瘍や胃炎の予防・改善を促す効果があります。
また、鼻の粘膜を丈夫にし、かぜやインフルエンザなどの感染症に
かかりにくくする作用が期待できます。
さらに
腎臓や肝臓の機能を向上させ、細胞を活性化して、老化を防止し、
唾液腺ホルモンの分泌を促し、食欲を増進させ、便秘の解消にも有効なのです。
三杯酢で食す
ジュンサイをザルにあけ、10~20秒ほど湯がき、
色あざやかな緑色に変わったらザルにあけ、
氷水で冷やします。
三杯酢(酢、みりん、醤油)であえたら出来上がり~♪
特有の淡い香、つるっとした喉越しが心地よいですね・・・
美味しく健康に、自然の恵みに感謝していただきます(合掌)。
by usagiyakyouto
| 2015-07-06 13:42