美しすぎる『トロ』その正体は? |
『トロ』の語源
時は大正時代・・・マグロの「脂身」は「アブ」と呼ばれていました。
食べると舌の上でトロッとした溶ろけるような食感があることから、
『トロ』呼ばれるようになったのです。
とにかく貴重
きめが細かく淡白な赤身に対し、『トロ』は一尾に数%しか取れない大トロと、
脂少な目の中トロがあります。
注目されるようになったのは
保存や輸送の技術が向上し、食の欧米化が進んで、
脂分の多い食べ物が好まれるようになった戦後からです。
『トロ』の脂には
EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)、
ビタミンA・D・Eが赤身よりも多く含まれています。
EPA(エイコサペンタエン酸)
血液中の中性脂肪を低下させる作用があり、善玉コレステロールを増殖させ、
悪玉コレステロールを沈着させず、血管を拡張させ血栓を予防する効果があります。
DHA(ドコサヘキサエン酸)
脳の機能を高め、学習・記憶能力の向上や痴呆症の予防になるといわれています。
DHAは、背中の青い魚には多量に含まれていますが、獣肉や穀物には含まれていません。
EPAやDHAなどの脂肪酸は
中性脂肪とコレステロールを減らして血液の粘度を下げて血栓を予防する働きがあります。
このため、脳梗塞や心筋梗塞などを防ぐだけでなく、
脳血管障害が原因で起こる老人性痴呆症の予防や治療にも有効だといわれています。
『トロ』という呼び名は
本来マグロの『トロ』を指す呼称でしたが、『トロ』と言えば、
「美味しい」「高級」といったイメージで、
最近では、豚肉の「豚トロ」や鮭の「とろサーモン」など、
脂の乗った肉(身)を表すようになってきました。
ここでQ問題です
今朝の美しすぎる『トロ』は何の『トロ』でしょうか?
名前(例:クロマグロ)、産地(例:青森・大間)をコメントにお書きください。
正解者さまには・・・
美味しく健康に、自然の恵みに感謝していただきます(合掌)。